メンタルトラブル(紛争回避)対応事例
Case03
社員数80名 業務委託サービス事業勤務 女性
一時的な精神疾患により
派遣先で騒動を起こした女性社員の例
相談の流れ
早朝、C子さんの母親から切羽詰まった声で、至急相談したいことがあると電話連絡が入った。
「娘が勤め先で大騒動を起してしまい、家の中が大変なことになっている。会社からの連絡で娘を引き取りに行ったが、娘は興奮状態で目が離せない状態です。娘は警察に行って会社を訴えてやると言い続けています。どうしたら良いのですか?」話を聞きながら、緊急時対応に切り替え指示を出す。
C子さんの自宅を訪ねるがC子さんは両親の説得も受け入れず、依然として警察へ行くの一点張り。
騒動の事情を聞くと、「上司が自分に乱暴を働き、腕を掴まれた際にアザができた、証拠写真も写してある。セクハラだ。同僚が突然解雇されて、自分達は切り捨てられるのかと腹が立った。慰謝料は100万円欲しい」と強い口調で話し続けるが、眠れていないのか殺気だった感じが否めない。
家族である両親と祖母、弟夫婦、妹も駆けつけて「家の恥になることは止めて欲しい」となだめている。父親は地元の名士でもあり、できるだけ穏便に済ませたいとカウンセラーに説明をする。
C子さんが、その会社に入るまでの経緯や生い立ちを聞くが、過去に入院歴があることも分かった。現時点では投薬は受けておらず、一時的にショックなことが起きたための心の状態と判断する。
家族の承諾を得て、C子さんの会社の労務管理担当者から電話を入れてもらい、調整役に入る。
この事例のキーポイント
- 問題社員への緊急対応システムの早期確立
- 既往歴のある社員への対応
サポートの概要
- 緊急時・非常時への対応(基本24時間から48時間以内のプログラムを実行)
- ドクターとの連携
- 事態収拾への対応
- 家族カウンセリングの実施
- 企業側と社員側家族への対応とコーディネート
- 辞めていく社員へのキャリアカウンセリング
- 組織管理としてのメンタルヘルス支援を意識化させる
- カウンセラーと連携させることで労務管理担当者の負担軽減を図る